Archive for 4月, 2024
[68-Ⅲ🐝🐝🐝] Fly High

海に飛び出た滑走路、赤い格納庫、青島から市内中心部へ延びるバイパス…
2年も前の記憶だが、まるで故郷に帰省したかのように思い出される鮮明な記憶の数々…
2022年1月6日、羽田空港のゲートで彼女に見送られ、ひとり搭乗口でコーヒーを飲みながら黄昏れていたタイセイ学生
2022年2月20日、宮崎空港で彼女を見送り、デッキで黄昏れていたタイセイ学生
つい昨日のことのように鮮明に思い出される。
そんな彼は、いまや愛するブンチョウや彼女を故郷に残しても黄昏れない、強い宮崎フライト学生です‼︎
おっと、タイセイ学生を紹介して、私の自己紹介を忘れていました。
東京に彼女を残して悲しませないように、彼女を作っていない(⁈)、68回生Ⅲ期の阿部学生です。
帯広フライト課程が終わってはや半年、宮崎座学課程が終わって約2年、決戦の地・宮崎に8-Ⅲが戻って参りました。
遡ること27ヶ月前、年齢も出身も所属も異なる私たち27人は、パイロットになるという共通の目標を胸に集まった。
見たことのない景色まで、どこまでも高く高く飛ぶために。


慣れない集団生活、果てしなく続く学科の試験、雲の上のようなフライト学生さんの背中。
その背中に届くと信じて、無我夢中で進んだ、思い描いていたパイロットの世界へと。

それから帯広で半年、約50時間のフライトをし、自家用操縦士相当の技量を持った(であろう)私たちは、いま宮崎の地に立っている。

帯広とは桁違いの民間機の交通量、降り続ける雨と全天を覆い尽くすような雲、晴れるとそびえ立つ背の高い雲…
宮崎ではそんな雲も越えて他空港へ行かなくてはならない。
We’re gonna fly
We’re gonna fly so high
We’re gonna fly together
とは言いつつ、実機でのフライトはもうちょっと先で、しばらくはFTD(シミュレータ)実習と座学の授業をしています‼︎

この先、フライトが始まると帯広よりもハードな日々が続くようです。
でも大丈夫、8-Ⅲの同期がいるから‼︎
I’m not scared ‘cause I know we’re with me
We know we can
We know we can fly high

(一部、個人的な宮崎課程テーマソング miletさん Fly Fighより)
【70-Ⅰ】座学課程修了
こんにちは。3月29日に宮崎座学課程を修了した70回生Ⅰ期(ゼロイチ)です!
11月10日に入学式を終え、慣れない環境での生活がスタートしたと思えば、あっという間に中間テスト、期末テストと勉強ラッシュを迎え、気付いたら座学課程が修了していました。
濃すぎる5か月を走りぬけ、なが〜い待機期間に入ったので、ここで0−1の5か月間を振り返ってみようと思います。

入寮し1か月が経った頃、新田原航空祭に行った日です!
ブルーインパルスや普段は見ることのできない飛行機を間近で見ることができ、また航大を卒業され、ソラシドエアに就職された先輩のお話しも聞けて、充実した1日を過ごすことができました!

これは初めて制服が届いた日の一枚です。まだウィングマークもない白いシャツ一枚ですが、初めて制服に袖を通すと、改めて航空大学校に入学しパイロットを目指して行くんだという実感を改めて認識しました。


0−1には、いろんな大会を企画してくれるT学生がいるおかげで、バレー、バトミントン、ボーリング、運動会、、、などなど様々なイベントを楽しめました!
中には、はしゃぎ過ぎて怪我人が出るハプニングもあったとか、、

これはフェアウェルパーティの最後に先輩方と撮った一枚です。フェアウェルパーティとは、宮崎フライト課程のファイナルチェックを控えた先輩方への壮行会のようなもので、0−1レク委員のT学生とA学生を筆頭に企画を進めてくれました!
今は仙台課程にいらっしゃる67−4さんに向けたフェアウェルで、普段お世話になっている先輩方に喜んでいただくことができ、自分たちも改めてこれから頑張ろうと思える1日になりました!

そうこうしている内に気がつけば座学課程も修了し、普段お世話になっている教官方に集まっていただき、謝恩会を開催しました!
5か月間の座学課程の中で、右も左もわからない我々に各科目を指導してくださった教官方、常に見守ってくださり自分たちの健康だけでなく寮生活などの心配もしてくださる看護師のよしこさん、そして学校での生活全般を支えてくださっていた教務課の方々への感謝の気持ちを少しはお伝えできたのではと思います!帯広での訓練を24人全員で乗り越えて、また宮崎に帰ってきて教官方や教務課の方、よしこさんにお会いするのが楽しみです!

最後までお付き合いありがとうございました。0−1の座学の振り返りをしていたら永遠と話せてしまうので、今回はこの辺りで終わりにしようと思います。これから長い待機期間に入りますが、せっかくなのでこの機会にしかできないことに専念し、24人全員で次の帯広での訓練に備えていこうと思います。
これからもゼロイチをよろしくお願いします!
[68-Ⅲ🐝🐝🐝] Wake Me Up
いつからだろう、飛行機に乗るということが、日常の1ページになったのは…
手荷物検査の非日常感、ボーディングブリッジを渡る高揚感、小さい窓から見える無限に広がる空への憧れは、今は、もう感じることができない。
淡々と上着を脱ぎ、ペットボトルを出す。 無言で前だけを見て進む、機体までの道。座席に座るとイヤホンを付け、画面に目を落とす。
コロナからの解放による旅行の活性化、LCCの台頭、各社のセール。もはや飛行機という乗り物は鉄道やバスのように気軽に乗れるものになった。
見上げ憧れる存在から、自分でも飛ばせる仕事のひとつになったというのもあるかもしれない。
もう、あの頃見ていた世界を見ることはできない。振り返っても何も見えない。
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眩しい… 薄暗く重たい空気の中、だいだい色の光が差し込んできた。地上はまだ闇に包まれていたが、空はもう明けているようだ。光に誘われ、ふと外を見てみると、目覚め始めた街が広がっていた。地面では無機質なコンクリに囲まれた世界も、空から見ればシャンデリアのように光り輝いている。
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あっという間に街は通り過ぎ、木々が増えてきた。幻想のように美しかった街はもう見ることができない。
人生というのは、ものすごい早さで通り過ぎていってしまう、立ち止まることも戻ることもできない。まるで飛行機のようだ。
でも進み続けることしかできないのだ、次の光を求めて。
あの頃の世界にはもう戻れない。でもこの世界もまた良いじゃないか。この世界で見られる光を探す旅に出よう。
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空港に着いた。
ドアが開き降り立つ。いつもの空港がどこか違う世界に見えた。
駅へと向かう足は、いつのまにか展望デッキに向かっていた。
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今日は4月1日、新生活を始める人々も多いことだろう。
読者の皆さんも新しい世界で素晴らしい光に出会えることを祈っています。
そろそろ私たちハチサンも新しい世界へ踏み出す時期がやって来たようだ。