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[68-Ⅲ🐝🐝🐝] B班 航空大学校探検ツアー 〜帯広編〜 その1
みなさん、こんにちは‼︎
バスで最寄りの中札内村に行って、食材や飲み物を10kg以上買い込んだのは良いが、帰りのバスが土日運休に変わっていたのを知らなくて、バスが無く、泣く泣く寮まで12kmを歩いて帰った、阿部学生です。
相当昔の話にはなりますが、私たち8-Ⅲが宮崎座学生時代に投稿した、宮崎本校の探検ツアーの記事を覚えておりますでしょうか?
その1
[68-Ⅲ🐝🐝🐝]航空大学校探検ツアー その1
その2
[68-Ⅲ🐝🐝🐝]航空大学校探検ツアー その2
その3
[68-Ⅲ🐝🐝🐝]航空大学校探検ツアー その3
今回は第2弾として、私たちの本拠地、そう‼︎ 帯広分校編をお届けしたいと思います。
朝ドラ内でも、机の下に隠れたときに恋が芽生えた食堂や、入校直後にプロシージャを練習したFTD室、寮の部屋などが沢山出て来たので、実際はどんな感じなのか気になる方も多いのではないでしょうか?
(ちなみに航大生はあの朝ドラで航大の知名度が一気に上がったので、すぐに朝ドラを使って色々説明しがちです)
と、前置きはこのくらいにしておいて、では探検に出かけていきましょう‼︎

ここが帯広分校の正門です。宮崎本校の時は学生用の裏口がありましたが、帯広はここ1ヶ所なので、外出時もここを使用します。
ちなみに朝ドラでは宮崎本校の正門風景もここでした…
GWには朝ドラの聖地巡礼で記念撮影をしてる方々も見かけました‼︎ ぜひ航大を広めてくださ〜い。
ちなみに校舎に向かって左手を見ると…

砂利道が続いています。もう何回目か分かりませんが、朝ドラでは、水島学生が地元に帰る際に同期に別れを告げ空港へ向かった道です。
実際ここを真っ直ぐ進むと、空港まで外周をぐるっと周らないといけないので、9.5km歩く必要があります。(笑)
空港に行く際には反対側へ向かいましょう‼︎
ということは置いておいて、禁断の敷地内に入ってみましょう♪


このモニュメント⁈の脇を通ると見えてくるのは…

くの字に折れ曲がった本庁舎が見えて来ました。なぜこのように曲がっているのか分かりませんが、本庁舎を含め建物内には至る所に曲がり角があります。
ちなみに上にある管制所のような所は宮崎にもあった運管室です。
駐機場から出る際、訓練空域に入出する際に連絡をして、様々な情報をもらう、航大のまさしく管制塔です。
左を見ると本庁舎に繋がった建物が…
これは学生寮です。

この正面玄関は職員専用で、入校時しか使わないのですが、今回は特別に入ってみましょう‼︎

ここで外部の人は受付をするらしいです。
また学生の荷物も平日はここに届き、週番(日直みたいな)が寮まで運びます。
正面を見ると…

正面には健康管理室(いわゆる保健室)と分校長室があります。健康や薬の使用についての相談する際はこちらへ‼︎
ではまず右側に進んでいきましょう‼︎

進んでいくとあるのは…FTD室です。
いわゆるフライトシミュレータです。
エアラインにあるようなモーション付きのシミュレータではありませんが、実機でできないような緊急操作をしたり、実機が使えないときに使います。

今の時期は天候が悪い日も多いので、大人気で予約を取るのが大変です…
余談ですが、FTDの機器の配置は帯広にある機体(G5)とは少し異なっていて、宮崎にある機体(G6)と同じになっています。
そのため初めはこの配置の違いに苦戦します。
FTDは2機あるのですが、MIYAZAKIとOBIHIROと愛称がついています。
ではもっと校舎を奥に進んでいきましょう。
すると一番奥には…

体育館が‼︎
ここでは主に体育の授業を行います。
あれっ⁈ フライト学生ってフライトだけじゃないの⁈と驚かれた方もいるでしょうか?
そうなんです、フライトだけじゃなくて、座学や体育などの授業がギュウギュウに詰まっているんです。
体育ではバスケットボールとフットサルを行います。(かなりハードなので翌日には全身筋肉痛です)
さすがは北の大地、この時期、床には大量の…、自然が豊かですねー
私は苦手なので、逃げるように急ぎ足で2階へ向かいましょう。
2階にはこんなトレーニングルームもあります‼︎

また座学で使う部屋が並んでいます。

他にも教官室や印刷室、運管室などがあり、フライトの際はいろんな部屋を行ったり来たりします。
また逆の端にはブリーフィングルームがあります。

ここでは航空法73条の2及び航空法施行規則164条の15にある機長の出発前確認を行います。
フライトの約1時間前に集合して、①気象、②搭乗者の重量分布、③航空情報を共有します。
学生の中にはフライト前に既にここで気を落とす人もいるとかいないとか…
本庁舎にいると日曜なのにフライトを思い出すので、学生寮に移動しましょう‼︎
本庁舎と学生寮は繋がっているので、2階にいても1階にいても、そのまま移動できます。
そのため学生は本庁舎でも回期のスリッパで移動します。(宮崎時代にスリッパに色々お絵描きした人は恥ずかしい思いをするので要注意です)
2階を移動するとます見えてくるのが、調理室です。

…といきたいのですが、長くなってきたので、今回はここまで‼︎
次回は学生寮を紹介します。
私たちフライト学生はフライトができる天気が続く限り毎日フライトをします。
フライトをする度に、自分の無力さに落ち込み、地上で見た理想との差に絶望し、先輩方のように空を1人で飛べるのかと不安になり、永遠に暗闇が続くように感じる日々。
でも夜が去り朝がやってくるように、いつか光が差すと信じて、無我夢中で勉強に励んでいます。
それでも完璧にできないフライト…。1時間、また1時間と近づくソロフライト…
でも暗闇の中でふと空を見上げると、数え切れないほどの星が輝いていました。
暗闇だからこそ星が見え、それに向かって前に進めるのかもしれない。
暗闇にいることを楽しみ、今できる限りのことを全力で頑張らなくちゃ‼︎

[68-Ⅲ🐝🐝🐝] B班 鳥の偉大さ
🐝🐝🐝なのに部屋に2cm超えのハナバチが出て、大騒ぎをした阿部学生です。(すごい羽音で帯広の洗礼を受けました…汗)
早いもので帯広に入校して1週間が過ぎ、B班もいよいよ地面を離れる時がやってきました。
いよいよフライトが始まったのです。
『フライト』って聞くと、な〜んだ、空飛ぶだけじゃんと思うかもしれないですが、パイロットを侮るなかれ…
ハンパなくやることが多いのです‼︎
パイロットのタスクはフライトをする数時間も前から始まっているのです。
というのも前回お話しした、航空法第73条の2及び航空法施行規則第164条の15にある『機長の出発前の確認事項』というもの中には6つ確認事項があります。
それらはフライトをする前に責任を持って確認をするのですが、その中のうち『当該航行に必要な気象情報(通称:ウェザブリ)』『離陸重量、着陸重量、重心位置及び重量分布(通称:ウエバラ)』『国土交通大臣が提供する情報(通称:ノータム)』の3つはプレブリーフィングという飛行前のミーティングで学生それぞれが準備をし、機長である教官の前で説明をします。
ノータムは、フライト中に航行の支障になるものや他の訓練機の状況、エアライン機の状況などを調べます。
ウエバラは、学生と教官の体重や荷物、燃料などから飛行機自体の重心の位置を出発前、離陸時、着陸時の3つのフェーズで調べたり、離着陸で滑走路をどのくらい使うのかを考えたりします。
そして準備が最も重いと言われるのが、ウェザーです。様々な天気図や空港の気象通報を見ることでフライトができるのか、できないのか、できる場合でも注意することは何かなどを考えます。ノータムやウエバラはほとんど前日に準備ができるのですが、ウェザーは最新の情報を用いて考えるので、できるのは朝6時以降‼︎ 毎回時間との勝負です‼︎ しかも毎日毎日状況が違うのです…
午前フライトになったら最後、8時にはブリーフィングが始まります。(なお1週間ごとに午前と午後が入れ替わります)



ちなみにこれ以外にも飛ぶ前にはアルコール検査だったり、訓練の空域を取ったり、フライトプランを作ったり、課目を覚えたりと、もうお腹がいっぱいです…
そしてブリーフィングを潜り抜けると、空へ飛びます‼︎
…と言いたい所ですが、まだ飛べません。
この後機体の整備状況をチェックしたり、機体の内部・外部の点検をした後に、飛行機の電源を入れて数多のチェックをして、∞時間が経過後やっと滑走路に進入、離陸になります。
ここまでくればあっという間、特急列車くらいのスピードで機体が浮き、瞬きを3回くらいすると東海道新幹線くらいの速度になって巡航になります。
そして3回くらい深呼吸をして気がつくと、訓練が終わって航大のエプロンに戻っています。
その後はデブリーフィングという振り返りをして、課題を復習して、身につけると1回のフライトが終わります。
なお平日は晴れていたら毎日訓練をするので、またフライト準備が始まります。
とまぁパイロットってスゴイでしょ‼︎ とたいそうな話をしてきましたが、実はB班はGWがあるので、まだ1回しか飛んでないんです…
しかも初回は完熟飛行という慣れようね〜というフライトです。






このような感じでB班もA班に遅れること2週間、パイロットの卵と名乗れるようになりました。
北の大地へ来て1週間、あっという間に空を飛んだ。
鳥のように綺麗には飛べなかったけど、空から見た景色はいつもよりちょっぴり綺麗だった。
そして1機が飛ぶために多くの人が関わって、機体の下には多くの家々が並び多くの人が暮らしている。
絶対にミスが許されない仕事だと身を持って感じた。
早く卵からヒナになり、ひとり立ちし、悠々と飛ぶ鳥になりたい。

[8-Ⅲ🐝🐝🐝] A班 入寮1日目
こんばんは!
10ヶ月の待機期間を経てついに本日帯広に入寮した68-Ⅲ 伊藤委員長です❗️
今朝は5時に起きて羽田から帯広空港に向かいました。✈️

なんとCAさんには航空大学校の学生であることを見破られていました!
この時期にフライトバックで帯広に行く人は目立つのかも知れないですね、、、

帯広上空から見える景色は一面の畑‼️

そしてランディング!
宮崎空港と違って、ターミナルと同じ側に航空大学校がありました。

着いて早々ですがいきなり!
明日はシミュレータ❗️
そして週明け月曜日からフライト‼️
初めてのシミュレータ、、、
それは待機期間に暗唱したであろうプロシージャ(20分ほどの呪文)を担当教官の前で披露する場だとか、、、
私A-1班の担当教官は回期主任の青木教官!
月曜日はいきなり着陸を経験させていただけるようです‼️🛬
8-1の先輩方も8-2さんもいい方たちばかりで寮生活は楽しくなりそうです。
寮の部屋の案内も今後していきます!
今日はプロシージャの確認をして明日に備えます!

67回生Ⅰ期 帯広課程終了!宮崎へ再び、、!
こんにちは!67回生Ⅰ期北川学生です。
宮崎座学修了の投稿から早1年強経過してしまいましたが、
私たちナナイチは4月上旬に帯広課程を全員修了し2度目の待機期間に入っています。
今回は去年の10月から始まった帯広課程を振り返っていきたいと思います。
帯広課程最初のフェーズは約25時間ほどでFIRST SOLOに出られる技量を身につける為にエアワークや連続離着陸訓練を主に行いました。
約9時間ほどのエアワークでは課目の習得に加えて地形と地名を覚えるのに必死でした。

入寮時期は北海道ベストシーズン!
生地航法ではほとんどの学生が釧路空港に行きました。
日没の早い秋冬には世界三大夕日を拝むことができます。

12月になると初単独飛行に出る学生が出始めると同時に雪のシーズンがやってきます。
今まで見えていた景色が一面真っ白になり目印を新たに覚えるのに苦労しました。
また、今年の帯広は久しぶりの大雪で除雪が間に合わずフライトキャンセルの日には
終わりの見えない駐車場の除雪をやったりしました。

初単独飛行を終えると徐々にナビゲーション訓練が増えていきます。
前日の準備とイメトレがかなり大事になってきます。

委員長…イメフラ中?
あっという間の4月
約50時間の訓練で帯広ファイナルチェックがあり、無事全員合格することができました!

来週からはとうとう宮崎フライト課程が始まります。
宮崎でもみんなで課程修了を目指して頑張ります!!
[68-Ⅲ🐝🐝🐝] みんな大好きSR22
待機期間に入り、座学の5ヶ月半がいい思い出に変わりつつある、阿部学生です。
8-Ⅲが待機期間に入り、ブログの更新頻度が下がっちゃう…って悲しんでいる、読者の航大ファンの皆さん、安心してください‼︎
そして『ブログが静かになりそう』と安心している7-Ⅲさんの皆さん、『あま〜〜〜〜〜い‼︎』(※これは8-Ⅲに人気の、ハンバーグ師匠のネタです笑)。
待機期間も航空大学校の学生なので、もちろんブログは更新していきますよ〜(ネタがあるかは別ですが…)
待機期間最初の投稿は、座学期間に投稿しそびれていた、2回目の格納庫見学の様子です。
1回目の格納庫見学では、古い機体の機内見学と現行機のSR22の外観見学しかできませんでした…
2回目の見学では、待ちに待った機内見学をできたんです‼︎
その際の8-Ⅲのキラキラした笑顔とベールに包まれた機内を今回のブログでお伝えできたらと思います。
ちなみに座学生はキラキラした憧れの瞳でSR22を眺めているのですが、なぜかフライト学生になると、その瞳がいつの間にか死んだ魚のような目になってしまうそうです…。
私たちも次はフライト学生になりますが、この時の笑顔を忘れないようにしたいです。
話を戻しましょう。
この日は雨でフライトがキャンセルの日。フライト学生さんが寮内で喜んでいる中、私たち座学生は機体で埋め尽くされた格納庫に集まりました。
格納庫見学は、機体数の関係で雨の日にしかできないんです。

2回目の格納庫見学のテーマは「座学で学んだ機体についての知識を、実機で確認してみよう‼︎」というものでした。
みんな真剣な表情で実機を堪能していますね〜





読者の皆さんも、ブログを読んで得たSR22の知識を、実機見ながら確認したいですよね⁈
では、特別に乗ってみましょう‼︎(ブログでは初公開⁈)









と、まぁこのような感じです。(1度もフライトをしたことがない座学生ですが…)
実際に観たい方は、ぜひ航空大学校へ‼︎
最後に私たち8-Ⅲの回期Tシャツの背中にはこのような文字が書かれています。(デザインは今流行りの映画に瓜二つ‼︎)

『circuit breakers-all in』
これはエンジンスタートする時の「before start」という手順(プロシージャー)の中で1番最初に確認する項目で、サーキットブレーカーは機長席右側足元にあります。

待機期間中はどれだけ更新できるか分かりませんか、またブログでお会いしましょう‼︎
最後はカブトムシっぽい写真でお別れです。

ななにー 1st solo
67-Ⅱ通称ななにーの岡学生です。待機期間以来の更新となります。お久しぶりです。
帯広分校に入寮したときには辺り一面雪景色でしたが、最近は雪が溶け緑は生い茂り夏の近づきを感じています。秋の十勝をまだ経験しておりませんが、四季の移り変わりが綺麗なのも十勝の魅力の一つだと思います。秋には退寮している(予定)ですので、いつか秋の帯広にも遊びに行けたらと思います。

おそらく秋に綺麗に色づくので秋に入寮する学生は目を向けてみてください。


結局パンフレットには載らなかったため、この場を借りて供養させていただきます。
さて、ブログのタイトルにもありますが、先日ななにー全員が1st soloを終えました。
1st soloを終えて達成感は同期のみんなも感じたものだと思いますが、細かく感想を聞けば十人十色の言葉が出てくるでしょう。
私は達成感ももちろんありましたが、自分はやっとスタートラインに立ったのだという高揚感が一番大きかったです。
今まであまりパイロットになるのだという実感が湧かなかったため、「(飛行訓練始まって)飛べば何か変わるかな~」と思いながら初めてのフライトに臨んだ岡学生(22)。甘い考えでした。初めての操縦の感想は「着陸でオシッコちびりそう」、とまあ小学生の頃の私も顔負けのチープな感想を残すありさまで、空を飛んでる感動を味わう暇が微塵もありませんでした。

そんな感じで白目を剥きながら訓練を続けること20時間余りが経ったころ、ついにファーストソロを迎えました。一人で離陸し空港を一周し、着陸する。言葉にすればそれだけの10分にも満たない飛行ではあります。しかし初めて全てをひとりで行い帰ってきたときに、達成感を味わうと共に、本当に自分はパイロットを目指していくのだと自覚しワクワクしてきました。漠然とスタートラインに立った気がしていた航空大学の合格時や、宮崎座学課程の時に比べると、はっきりとパイロット人生のスタートの号砲が聞こえた気がしました。バードスウィープのための空砲だろって気づいたそこのあなた、察しがいいですね。

ちなみに班員の宮里学生は懲罰房の管理人です。


右も左もわからず宮崎のトレ室に貼られている「トリムは甘え」を信じて帯広に入寮したあの頃よりは、飛躍的な進歩を遂げたと確信しています。今ではトリムなしでは生きられない身体になってしまいました。
そんな私たちは現在、白目を剥き、よだれを垂らしながら帯広課程最後の審査に向けて突き進んでいます。積乱雲にも海務にも気流の悪さにも負けずななにー全員で宮崎に凱旋できるよう頑張っていきます!!
以上、ななにーの近況報告です。ご愛読ありがとうございました。ななにーの次回作にご期待ください。
[66-Ⅲ]帯広修了&宮崎二生地ソロ達成!
こんにちは!66回生Ⅲ期長澤学生です。
66回生Ⅲ期の前回の投稿は祝ファーストソロ!でしたが、
あれよあれよと帯広課程を修了し宮崎に帰ってきまして、この度ついに二生地ソロ達成しました!!
人生初のソロフライトをしてから、多くの人にとって人生最後のソロフライトとなる二生地ソロを迎えるまでの約10ヶ月をダイジェストでお送りします!
~帯広課程の思い出~
帯広課程の訓練後半はナビゲーション訓練が始まりました。
私たち66回生Ⅲ期からシラバスが変わり、帯広ではほとんど生地空港に行かず
十勝平野内でのローカルナビゲーションを中心に行いました。
見渡す限り畑ばかりなので機位の把握がしづらく日々準備に追われていましたね。
ナブの準備が大変すぎるのでいったんソロを挟んで体制整えよう……みたいな。ソロも慣れたものです。
私たちの帯広滞在期間はちょうど北海道のベストシーズン!週末はせっせといろいろな観光地を巡りました。
帯広でしばらく生活していると数時間の運転にも抵抗がなくなってきます。東は知床、網走、釧路、西は登別や函館まで、北海道の最北端と最南端を制覇している学生もいました。

わたくし長澤学生の帯広課程の思い出といえば、航大農場です!偉大なる66-Ⅰの先輩方が開墾してくださった航大敷地内の一角の畑を受け継いで、フライトのかたわら農業にいそしみました。ジャガイモ、枝豆、ミニトマト、ブロッコリー、ナス、トウモロコシ、メロン、ついでにヒマワリとコスモスも育てました。土いじりで最高に癒されました。もうすぐ帯広入寮する67-Ⅲの皆さんにも航大農場強くオススメします……!


涼しい日の多かった帯広でも、夏の2週間ほどは耐えきれないほどの暑さとなりました。花火やスイカ割りなどいかにも夏なイベントを楽しみ暑さを乗り切りました。

訓練の方は、終盤天気が悪い日が続き苦しめられましたが、帯広ファイナルチェックは無事受験者全員が一発合格!!がんばりました!

~久しぶりの宮崎~
フライト学生として宮崎に帰ってきました!
宮崎での訓練は事業用操縦士の免許を取得するためにより精度の高いフライトを求められます。長崎空港や鹿児島空港など生地空港へのナビゲーションも始まりました。
みな平日は外出する暇もなく準備に励み、週末はとことん遊んでいます。宮崎入寮してから5か月間あっという間でしたね。



そして続々と二生地ソロ達成者が出てきております!
二生地ソロとは単独で長崎空港と鹿児島空港などの2つの生地空港に着陸して帰ってくるフライトのことです。事業用操縦士になるための必須要素であり、宮崎フライト課程中盤のビッグイベントです。
では達成者の感想を聞いてみましょう!
①二生地ソロ一番乗り!福田学生

②106人の学生を束ねる宮崎のドン(学生会長)!岸学生

③キャンプ道具には目がないです!川脇学生

④バルコニー商店店長!木下学生

⑤ジブリのあの名曲弾けます!黒岡学生

自分たちが入寮したころのフライト学生さんはすごく頼もしくかっこよかったですが、いつの間にやら私たちもその立場になっているというのはつくづく実感がないですね。これからも、まずは宮崎課程修了を目指して!66回生Ⅲ期みんなで頑張っていきます!!!ではまた!!
66-Ⅰ 宮崎フライト課程修了!!
はいさい!ぐすーよーちゅうがなびら(こんにちは皆様ごきげんいかがですか) お久しぶりです、66回生Ⅰ期の照屋学生と仲村学生です。前回のブログから間が空いてしまいましたが、沖縄コンビらしくあたたかいブログを書いていきたいとおもいます!

本当は皆さんに航空大学校の楽しさをたくさんお伝えしたかったのですが、訓練が忙しくて楽しすぎてブログを書くどころではありませんでした☀
3月に宮崎にはるばる戻ってきて、全員が合格するまで約7か月間・・・ん??全員?? そうです!!66-Ⅰは見事宮崎課程を全員で乗り越えることが出来ました!!!
それでは、私たちロクイチの宮崎生活を、振り返ってみましょう! 宮崎に1年9か月振りに戻ってきた・・・さんがつーーー!

訓練を頑張った・・・しがつごがつろくがつなながつはちがつくがつじゅうがつーーー!
と、まあ訓練ずくめなのですがもちろん楽しんでいます!!!!




みんなで合格した・・・じゅういちがつーーー!

現在は仙台に入寮して、フライトに向けて座学やFTD訓練をしております!
沖縄には「畑作てぃ、節待てぃ」(はるちゅくてぃ、しちまてぃ)という言葉があります。畑をしっかり耕して、植付の時期が来るのを待てという意味で。事をうまく運びたいなら、前もって準備しておきなさい。という教えです。
私たち66回生Ⅰ期全員でエアラインパイロットになれるよう、仙台フライト課程に向けてしっかり準備していきます!!

次のブログは千葉出身コンビの佐久間学生と岸田学生です。お楽しみに!
[66-Ⅲ]初投稿!帯広ファーストソロ
はじめまして!航空大学校66回生Ⅲ期の大村学生です。
2019年12月の入学から約1年半にして満を辞してのブログ初投稿です!
私たち66回生Ⅲ期は昨年4月に宮崎座学課程を修了しました。その後、約10ヶ月間の自宅待機を経て、3月8日に帯広分校に入校しました!

これまでの3ヶ月間は、主にタッチアンドゴー(連続離着陸)訓練や、エアワーク訓練(低高度での地上航跡飛行や失速訓練など)に取り組んできました。
何もわからなかった初めてのフライトから考えると、大きな進歩をしていると実感しています。
そして現在66-Ⅲは、これからのパイロット人生におけるとびきりの思い出になるであろう初単独飛行(ファーストソロ)に挑んでいます。
すでに数名がファーストソロを終えていますので、感想を聞いてみましょう!
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①ファーストソロ一番乗り!青木学生

「廊下ですれ違う度に、先輩も同期も応援してくれたり祝ってくれたり、本気で喜んでくれた同期もいて、航大生活の中で一番人の温かさを感じました。この道に来て本当に良かったなと思えました。」
②うちなーの心を忘れない!島に恩返し!祖山学生

「ゴーアラウンドしてヒヤヒヤした。
これからも安定した着陸を目指します!」
③圧倒的委員長!泣く子も黙らせる岸学生

「管制官からもらった拍手に感動しました。
これからもご迷惑をおかけします」(かけないでください)
④アキレス腱断裂からの復活!佐藤学生

「一人で飛ぶ自由は素晴らしかったです!
何十周もした場周経路が格別な景色に見えた!」
⑤ロクサンの優しさ担当!川脇学生

「空を飛ぶ楽しさと安全に対する責任の重さを実感しました!
これまで育ててくれた両親に感謝して、これからも頑張ります」
(なんていいコメント!!)
⑥ベテランATC! 木下学生

「お父さんお母さんありがとう!」
⑦マフィン大好き!馬堀学生

「離陸前は一人きりで緊張したけど、飛んでみると自由で楽しかった。
やっと空を飛べたと感動しました!」
⑧みんな大好き!柴田学生

「空酔いに悩まされましたが、なんとか成し遂げられてホッとしました。
これからの目標は空酔いになれる!死なない!」
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以上ファーストソロの感想をお届けしました。次回の更新までお楽しみに!
65回生II期 宮崎フライト課程修了!!!
ブログの更新を心待ちにされていた65-IIファンの皆さま、お待たせ致しました。65-IIの高橋学生です。
初めてご覧になる方は以後お見知りおき下さい。
ずっと更新しようと思っていたのですが、投稿ページのURLを忘れていたので遅くなりました。
実を言うと、今私達は仙台にいます。
仙台にいますんですが、宮崎で書いた記事を書き換えるのが面倒だったのでほぼ原文でお届けします。
仙台課程については追々、投稿したいと思います。
帯広から宮崎に入ったのは今年の1月下旬でした。希望と絶望を抱きながら再び宮崎監獄の門を開いた記憶があります。

こちらが入寮当日の写真です。この日から早くも10ヶ月が経過しています。もはや懐かしいですね。この長い10ヶ月間なにをしていたのかというと、ちゃんと訓練をしていました。
タイトルに宮崎フライト課程修了って書いてますが、宮崎フライト課程が終わると人はどうなるかご存知ですか?
そうです、プロになるのです。
”事業用操縦士”なる資格を取得することができるのです。
事業用操縦士の資格を取得すると何が出来るかといいますと、端的に言えばお客さんを乗せてフライトを行うことが出来ます。帯広課程で学ぶのは自家用操縦士相当の技量でしたが宮崎課程は事業用課程ですのでその分、求められる技量や判断のレベルも高くなっていきます。ひとつフライトするにしてもさらなる快適性や効率性も求められます。
まあ、プロなんで当然ですよね???同期のみなさん????
事業用操縦士を取得するにはどうするか。審査を受けて合格しなければなりません。この審査が結構ボリューミーでして、口述試験と実技試験を行います。
口述試験では鬼のような審査官優しい審査官と一対一で向かい合い、航空に関する知識全般を口頭で問われます。
単純な知識を確認する意味合いもありますが、例えば「この状況でエンジンにトラブルが起きたらどのように対処し飛行機を安全に着陸させるのか」といった必ずしも答えが一つに定まらないような問題に対して、パイロットとしてどのような判断を下すのかといったことも見られています。
正解がない問題だからこそ難しいんですよね。
実技試験は普段訓練で行っていることの延長線上ではありますが、失敗の許されない審査であるというプレッシャーを感じたり、刻一刻と変わる天候に翻弄されたりで普段どおりの力を出せる人は少ないでしょう。
最初の受験者が審査を受けてから最後の受験者が終わるまで1ヶ月弱かかりましたが無事に全員の審査が終わりまして、受験者全員がなんとか合格をいただくことが出来ました。

最後の学生の審査が終わった時に撮った写真です。
なぜずぶ濡れなのかというと…

特にノーコメントでいきます。

もう一生シーラスに乗ることもないかと思うと寂しくなりますね。仙台課程からはバロンという一回り大きな飛行機で訓練を行います。
さて、ここで写真と共に宮崎課程を振り返ってみましょう。
宮崎課程では主に九州内の空港を使用して訓練を行います。宮崎空港の最寄りは鹿児島空港です。

鹿児島空港に行く際は桜島の近くを飛行していくことになります。時々桜島が噴火して視程が悪くなることもあります。

鹿児島空港以外だと、種子島、長崎、佐賀、熊本、大分に行くことが多いです。
その他のイベントとしては、「二生地ソロ」と「540km航法」というものがあります。二生地ソロは学生単独で飛行機を操縦し、宮崎以外の2箇所の空港に着陸して帰ってくるというものです。
一人で飛行機に乗って九州内の空港を飛び回るって凄くない?楽しそうじゃない?
普段の訓練で飛行している経路だとはいえ、ソロで飛ぶフライトは違った景色が広がっています。教官のいない一人での機内ということで快適な緊張感を持ったフライトを行うことが出来ました。
540km航法は教官同乗で飛行機を操縦し、宮崎以外の2箇所の空港に着陸して帰ってくるというものです。二生地ソロと何が違うんだと思われるかもしれませんが、540km航法の場合は名前が表す通り各空港を結んだ距離が540km以上でなければいけません。
色々言いましたが要するに遠くの空港に行くってことです。
540km航法では普段訓練で行くことのない中国・四国地方の空港に降りることが出来ます。私は広島と高知に行きましたが、時間ギリギリでしたのでぶっ飛ばして帰ってきました。
あとは、スピン訓練なるものも行われました。
この訓練ではスピンに陥った際の回復方法を学びます。スピンは飛行機にとって非常に危険な状態ですので、適切な回復方法を学ばないと命に関わります。航空大で使用する飛行機ではスピンを行ってはいけないことになっているので、朝日航空さんのセスナで訓練を行いました。

映えますね。

審査が終わったのは暑い夏の宮崎でしたが、今の仙台は冬の訪れを感じる寒さになってきました。予定では来週から実機訓練が始まります。それに向けて今は座学で機体のシステムを学んだり、FTD(Flight Training Device)を用いてG58バロンのプロシージャを確認したりしています。
仙台課程での出来事は余裕があるときに投稿できればと思っています。
世の中は厳しい情勢ですがこれからも65-IIはエアラインパイロットという夢に向かって邁進していきます!!!