Archive for 11月, 2023
67Ⅳ 宮崎フライト課程
大変ご無沙汰しております。67回生Ⅳ期です。前回の帯広課程から1年4ヶ月ぶりの投稿です。我々67回生4期通称ナナヨンは2023年の1月に無事全員が帯広課程を終え、5ヶ月の待機期間を経て6月末に宮崎の地にフライト学生として帰ってきました。

早いもので宮崎フライト課程も折り返しです。この5ヶ月であった怒涛の日々をダイジェストで振り返っていきましょう。

ほとんど2年ぶりの本校寮での食事です。他にも空いてる席があるのにナナヨンはぎちぎちになって食べます。

夏にはスピン訓練が行われました。SR22ではスピンは行えないためセスナ172で訓練が行われます。アナログ計器の機体を操縦するのはほとんどの人が初めてで大変貴重な経験ができました。

秋にはいつもお世話になっている宮崎空港の管制塔へ行きました。いつも声だけでやりとりをしている管制官の方々が管制を行っている様子を近くで見学することができました。いつもミスばかりの我々を的確に対処して下さる管制の方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
フライト学生になっても休日はしっかりとオンとオフを切り替えて遊びます。実際に訓練で上空を飛行した場所に訪れるのフライト学生ならではの楽しみです。飛行機だと数十分で行ける場所も車だと数時間かかるのはよくある話で、飛行機の偉大さを感じる日々です。

そして11月には続々とナナヨンで二生地ソロ達成者が誕生しました。座学生の頃は夢のまた夢だった二生地ソロを同期が達成する姿を見て誇らしい気持ちでいっぱいです。

最後までブログを読んでくださった方、お付き合いありがとうございました。今回の投稿はこの辺で終わりにしようと思います。年末年始にかけて最終審査も視野に入ってきてますます忙しい毎日ですが、同期一同支えあって宮崎フライト課程最後まで駆け抜けます!至らないところだらけの我々ですがこれからもナナヨンを宜しくお願い致します。
[68-Ⅲ🐝🐝🐝]えっ⁈ 帯広課程終わってる⁈
ブログが見れなくて禁断症状が出ていた皆さま、大変ご無沙汰しておりました。
最近ヘリコプターも操縦したくなっている、68-Ⅲの阿部学生です。
えっ⁈ 更新が少なすぎて覚えていないって⁈
しばらくの間、航大ブログがメンテナンス中ということで、更新をできてませんでしたが(メンテナンス前からだろっ‼︎ というお叱りを受けそうですが…💦)、無事に直ったようなので、遅ればせながら筆を取らさせていただきます。
今回も情報量無限大の記事を書きますので許してくださ〜い‼︎
遡ること1ヶ月、10/26に私たち26人全員が帯広課程移行科目進度審査(通称:ファイナルチェック)の実技試験を無事終えました。
なんと、1人も再審査となることなく終えることができました‼︎


そもそも帯広課程で試験って何やるんじゃ〜? っていうところから始めていきましょう。
帯広フライト課程では半年かけて50時間(色々あったらMax60時間まで)のフライトを行うのですが、前半25時間がphaseⅠ、後半25時間がphaseⅡとなっています。
その中でphaseⅠからⅡになる時に初度科目進度審査(通称:プリソロチェック)、帯広課程が終わった時にファイナルチェックを受けます。
それぞれの審査は審査官という資格を持っている、担当教官以外の教官と同乗して行うのですが、この審査を受ける前に、担当教官から試験を受ける技量があるというオッケーを貰う、技量認定という試験の前の試験もあります…
試験だらけじゃん… って思わないでくださいね。パイロットは引退するまで永遠に試験だらけらしいので…
それぞれのチェックを見ていきましょう。
プリソロチェックは名前の通りソロフライトをする前の試験で、1人で空港の場周(周り)を1周する能力があるかどうかを見極められます。
離陸前の準備から1人でやり、離陸後に場周を1周すると接地する寸前で「ゴーアラウンド」とコールされ、もう1周して着陸します。わずか20分程度のフライトですが、かなり緊張します。
この試験に合格しないと1人で操縦することはできません。
ちなみに実技試験以外にも筆記試験もあります。
プリソロチェックが終わると晴れてファーストソロフライトです。
離陸して場周1周して終わりなのですが、こういう時に限って色々起こるものです。いつもは班員含め4人搭乗していますが、ソロでは1人なので重心バランスや加速感が異なるため、いつもとエネルギーコントロールが異なります。まずそれが難しい…
そして頼れる人が一切いないので、まぁ不安になるんです。管制やったかな?、FLAP降ろしたかな?、前と近すぎたかな?、センター降りれるかな?気になったら終わりの始まりです…
詳しくはヒミツですが、色々キモを冷やし、管制官に応援されながらも一生忘れないファーストソロでした…

ちなみに管制との交信での自機のコールサインは「JA010C First solo」と付け、ある程度セパレーションをとった管制をしてもらえたり、着陸後拍手を受けたりします。(誰かは2ndソロで1stソロと言ってしまい2度目の拍手をもらっていました…)
そして気がつくとフライト残時間が5時間となりファイナルチェックがやってきます。
ファイナルチェックも2部構成になっておりまして、まず審査官と口述審査を行います。航空機システム、航空法、航空生理、航空図、範囲は無限大で、雑学王選手権のようです。
そこでオッケーを貰うと担当教官とフライトの最終仕上げを行った後、最後で最強の壁、実技試験です。
実技試験は今までやって来たこと、エアワーク(空中操作)、計器飛行、ゴーアラウンド、野外航法を2日間かけてツメられます。野外航法は1時間前にルートを教えられ、そこから地図やイメフラ、ログと言われる計画表を目にも止まらぬ早さで作り上げます。
これを無事終えてやっと帯広課程は終わったのです。
自家用操縦士相当の技量が帯広課程で身についているはずです…
半年間いろいろありました。
帯広空港以外の空港に冒険をしに行きました。中段だったのでいつもと同じようにタッチアンドゴーをしただけでした。

飛んでいたら天候が急変して、降りたら竜巻ができていました。

ファーストソロのお祝いで水をかけました。

滑走路でエアライン機に手を振ったら、パイロットが振り返してくれて恋をしました。

夜間飛行でいつもと同じ感じで飛んだら、経路がハチャメチャになりました。

フライト課程で何をするかは、いずれブログにできたらと思います。
ネタはいっぱいあるので気がついたら更新しているかもしれませんよ…
なんだかんだで終わりました。ハンパなく辛かったはずですが、終われば楽勝CACです。
さらば帯広CAC、また会う日まで。


どんなにつらくても、やまない雨はない。やんだ後には素晴らしい虹がかかる。この彩りを見るために、僕たちは一所懸命に、一心不乱に頑張っているのかもしれない。
