Archive for 4月, 2025
【70-Ⅱ✌️】後輩入寮!
こんにちは!池澤学生です!
3月上旬 に70回生Ⅰ期(01さん)が退寮してはや1ヶ月以上経ちました。頼りになる先輩方が帯広を離れ不安抱いているのも束の間、01さんが退寮した次の週に70回生Ⅲ期(03)が入寮!?
01さんからたくさん教えていただいたことを引き継がねば、、ということで今回は02から03への引き継ぎの様子を紹介していきます!
我々が今回引き継いだ内容は航空法で定められている「機長の出発前の確認」についてです。飛行前に航行に関係する気象状況や飛行機の重心位置などなど確認する項目がいくつかあり、それらの内容を教官とブリーフィングを行い、訓練実施の可否を判断します。
では、写真と共に見ていきましょう!


一枚目の写真はウェザーブリーフィングで使う天気図の説明をしていますね。教えている02のU学生は入寮当初は天気図の見方すら分からずあわあわしていましたが、一ヶ月経てば後輩に完璧に教えれるほど成長しています。かっこいい。。
では次にいきましょう。


なんだか学校の先生のようにホワイトボードを使って説明していますね笑、これは各空港に関する情報や十勝エリアでドローンや気球の情報を調べて、フライトに影響がないかを考える航空情報関連の引き継ぎですね。
その後も引き継ぎは訓練終了後の夜遅くまで行われ、、、


最後は重量重心位置についてですね。燃料、搭乗者、荷物等の重さと位置を元に重心位置を計算して、許容範囲内に収まっているかを確認します。飛行機の操縦特性に直接関わってくる重要な要素で、これを怠ったが故に起きている墜落事故も沢山あるんです、、、
03の学生にしてみれば、入寮早々夜まで膨大な量の新しい情報を叩き込まれ疲労困憊だったと思います。よく頑張ってくれました、、、
ただ人間は凄いもので、覚えきれる気すらしなかった手順や知識も1ヶ月もやったら難なくこなせるようになってしまいます。我々02がそうだったように、優秀な03の彼らも涼しい顔をしてフライト準備をし始める日もそう遠くないでしょう、、、
以上、03入寮からの引き継ぎ編でした!少し専門的な内容で堅苦しくなってしまいましたが、全てパイロットに必要な知識です。少しでも雰囲気が伝われば幸いです。
バッチリ02がブリーフィングの準備をしている写真で今回は終わりたいと思います^_^

【68-Ⅳ】ミヤザキナイトダイブ
2月上旬、宮崎市街に響く羽音エンジン音…..空を見上げるとライトをチカチカさせながら、沈むように溶けていくように飛ぶ、いつもの赤い飛行機が✈️
住民の方々におかれましては、夜分にお騒がせいたしました。2ヶ月程かけて、はちよんのナイトフライトが無事終了いたしました(今は後輩の、69-Ⅰがナイトで飛んで引き続きお騒がせしております)🙇♂️


「何でわざわざ夜にブンブン鳴らしながら飛ぶの?」という疑問をお持ちの方もいるかと思われますが、そこには深い事情が…🥲私達が目指す、「事業用操縦士」というパイロットの資格の受験要件のひとつには、なんと「5時間以上の夜間飛行の経験」というものがあるのです😩プロとして夜も飛ぶ可能性があるので、経験として必要になってくるのです…!!
学生だけでなく、教官方も朝から夜までご指導してくださり、クタクタのご様子。加えて、普段私達の運航をサポートしてくださる、運航管理室の皆様も夜遅くまで残りご支援してくださいます。

はちさん🐝🐝🐝さんの一部の先輩から受け継いだ秘伝のメニューを求め、夜のコンビニへ繰り出す学生もちらほら。



そんなこんなで心を保ちながら無事3時間のナイトフライトを終え、今は「540km航法」というものを多くの学生が実施しています✈️こちらも事業用操縦士の受験要件となっていますが、航大生にとっては一大イベント(過去の先輩のブログ参照)‼️その様子はまた別のブログで…

そんな座学生の71-Ⅰのみんなですが、寮をとても清潔に保ってくれていて、私達フライト学生にとってはとても心強いのです👏



最近は審査も近付き、多くの学生が週末まで口述審査の勉強に追われているはちよんですが、周りのサポートもありながら、徐々に宮崎フライト課程も終わりに向かっています✈️苦しい時期が徐々に始まるかと思われますが、私達らしく明るく元気に支え合いながら乗り越えます🫡思わず笑顔になるY学生の写真を添えて結びとします。それではまた、はちよんブログでした‼️
[68-Ⅲ🐝🐝🐝] Ordinary days
私たちハチサンが出会ったあの日からどれほどの日々が経っただろう。
2022年1月6日、それは、ひなたの国・宮崎に相応しい、よく晴れた日だった。
右も左も知らない私たち27人は、コロナ禍ということで同期3人一部屋で集団生活を始めた。
年齢も出身も性格もバラバラながらも協力しつつ、手探りで”回期”という1つのチームを作り上げていった。
寝ても覚めても同期がいる生活、どこか非日常で特別なこと、まるで修学旅行の旅館の大広間でのワイワイのようだった。
あの日からいよいよ1200日が経過する今、この集団生活は日常の一部、いや全部であり、26人兄弟で1つの大きな部屋に住んでいるようだ。
「アレね」といえばすべてが伝わる、いや何も言わなくてもすべてが伝わっているのだろう。
各課程開始と修了時に毎回2時間近くかけて撮りまくっていた集合写真も、この仙台課程入寮時には撮らなかった。
それくらい、どんな日々も日常で、永遠に続くとさえ思っていた。
でも気付けば、パイロットのタマゴから、ライセンスを持ったプロパイロットのヒヨコくらいに成長していて、いよいよエアラインへの就職活動も始まっていた。
あと4か月もすれば各エアラインへ進み、中々26人全員で会えなくなってしまうのだろうか…
正直、そんな未来をまだ思い浮かべられていない。
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とまぁ綴りながら、最後にブログを書いてからどれほどの日々が経ったのかと調べて驚愕した、68-Ⅲの阿部です。
正直半年くらいかなって思ってたんですよ… 300日は経ってましたね…
日常ってとてもおそろしいですね~
まぁ宮崎・そして仙台がとても忙しかったんですよ、多分…
先ほども綴りましたが、各課程の最初と最後は集合写真を撮っていたのですが、ここ仙台課程では宮崎を退寮してから1週間くらいで入寮して、すぐから座学の授業が始まったこともあって、集合写真を撮っていないんですよ…
仕方がないので、宮崎フライト課程ラストで撮った集合写真を載せておきますね!

宮崎座学の最初と最後、そして宮崎フライトの最初の写真はこの記事で紹介しています‼
入学時から並び順まで同じなので、26人の老化と疲労具合をご覧ください(笑)
[68-Ⅲ🐝🐝🐝] Fly High
事業用操縦士というライセンスを取得した私たちですが、エアラインに就職するためにはまだまだ資格が足りないぞ‼ ということで仙台では主に2つの資格を取得するために頑張っています。
1つ目が多発のライセンスです。
今まで飛ばしていたSR22は1つのエンジンと1つのプロペラしかなかったので、事業用操縦士でも限定事項として1つのエンジンの飛行機しか飛ばすことができません。
しかしエアラインでは2つないし4つのエンジンがある飛行機を飛ばすので、2つ以上のエンジンの飛行機を飛ばせるラインセンスが必要です。(型式限定が必要ないわゆる旅客機はまた別の資格が必要だったり…)
1つのエンジンだと1つが停止したら滑空して不時着する必要がありますが、2つあれば1つ停止しても、もう1つのエンジンで空港まで戻ることができます。(ただエンジンが両翼についているので左右のヨーイングを止めるために相当の脚力が必要です…)
このようにコンセプトからして新しいものになっています。

2つ目が計器のライセンスです。
今までは有視界飛行ということで、雲から離れたり、視界の良い日しかフライトをできませんでした。
しかしエアラインで、今日は曇ってるので欠航ってなったら困りますよね…
そこで必要なのが、雲の中でも管制官の指示に従って、様々な航空援助施設を使用しながら飛行できるライセンスです。これさえあれば、最低限の条件はありますが、ほとんどの日にフライトをすることができます。
今のハチサンは1つ目の多発課程の終盤に差し掛かっていて、早い人は審査が始まるというハラハラな状況です。
ちなみに多発課程は18時間半、計器課程は30時間半しかなく(一部個人差があります)、1回のフライトで2時間近く飛ぶことも多いので、十数回のフライトで新しい飛行機をマスターしなくてはならないので中々にハードです。
また各エアラインの説明会が東京で行われるので、週末は2週に1度のペースで東京に行きます。(東京在住でないとコストがかかるので、後輩はきちんとお金を残しておきましょう!)
私たちはクルマに相乗りして割り勘をしています‼︎

とまぁ色々と書きたいことがありますが、久しぶりなのでこの辺にしておきましょう。
次回は新しいキャンパスということで、各課程恒例の校内見学ツアー やっていきたいと思います。
何それ⁈という、ご新規様はこちらをご覧ください‼︎
[68-Ⅲ🐝🐝🐝]航空大学校探検ツアー 〜宮崎編〜 その1
[68-Ⅲ🐝🐝🐝] B班 航空大学校探検ツアー 〜帯広編〜 その1
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欲を言えばキリがないけど
どんな言葉で伝えようとも、足りないくらい
この当たり前の日常が愛おしい
暗がり迷っていた日々も、太刀打ちできない日々も、導けなかった希望も、報われなかった昨日も
同期が君でいられるように、そこに光がさすように
どんな時も傍らにいよう
卒業、いやパイロットをやめる日まで、この同期の手をずっと離さない
(一部、個人的な仙台課程テーマソング miletさん Ordinary daysより)
【8-3🐝🐝🐝悪天のち松島、中尊寺】
牛タン、ずんだ、せりなど仙台のご当地グルメを試しましたが、やっぱり1番はラーメン二郎仙台店の委員長です🔥

【ハチサンが最も足を運んでいるラーメン店】
仙台課程はほとんど訓練キャンセルがないと言っていたのに強風や霧による悪天が続いています☁️🌪️


【雨にも負けず風にも負けず、、、とはならず訓練キャンセル】
そんなどんよりした天気をかき消すように元気なハチサンの有志で松島、中尊寺に旅行に行ってきました☀️🐝


【松島では牡蠣に、石巻では海鮮に舌鼓🐟】

【震災で遺構として展示された荒浜小学校を見学】



【中尊寺金色堂で同期の全員卒業&就職をお祈り】
忙しくてもしっかり遊びも堪能した良い週末でした〜🐝
【68-Ⅳ】脳内フライトワールド展開
突然ですが、読者の皆様は普段の生活において、妄想にふけるような事はおありでしょうか?
特に小中学生の時分、授業中に「今不審者が教室に入って来たら、どう撃退しよう」だとか「どうカッコよく好きな子を助けよう」などと想像した方は多いのではないでしょうか。
誤解を恐れずに言うと、パイロットとは日々そういった「妄想」を続けている職業なのです‼️
本日紹介するのは、私達はちよん、あるいは全パイロット訓練生およびパイロットが身に付けている特技(?)【イメージフライト】についてです✈️💭
イメージフライトについて簡単に説明すると、「上空で色々即興で考えても、焦ったりしてどうせ上手くいかないよね。なら地上で色々なパターンを練習して、空でどんな事態に陥っても対応できるようにしよう!」という考え方です。「あっ、これ進○ゼミでやったところだ!」ってなる訳ですね。
イメージフライトについての考え方、要領、取り組み姿勢などは各パイロットによって違い、レパートリーも多いので、今回は筆者が「面白い!」あるいは「参考になる!」と思ったものを取り上げて行きます🔥
①F学生の場合

近未来を彷彿とさせるゴーグルを装着し、空の世界に没入するF学生。その目に映るはSR22からの景色なのか、はたまた━━━━━。
②M学生の場合

筆者の雑な訪問取材にも華麗なポージングで応えてくれました、M学生。部屋にはフライトシミュレータ用の机があり、そこにお高いスティック、パワーレバー、ラダーを完備✈️もはやこれは「イメージ」フライトの域に収まっているのでしょうか。
と言った疑問を浮かべつつ、色んな部屋を徘徊していた筆者ですが、こういったフライトシミュレータ用の装備を持つ学生はなんと5,6人程いました。これからフライト課程に入る方などの参考になれば…!

③S学生の場合

おそらく正統派、通称「紙レーター」を使用してのイメージフライトを行う、筆者の同部屋のS学生。「紙レーター」は字面の通り、紙で出来たシミュレーターのこと。SR22のコックピットがポスターで再現されています⚙️
S学生は、それに加えてフライトシミュレーターのアプリを組み合わせて、外の景色も再現している模様。そして紙レーターにたくさん貼られている付箋はというと…

各空港などの周波数(パイロットはこの周波数の数字を飛行機上の機械にセットして、管制官と交信したり、色々な情報を得ています💡)を書いた付箋です📄これを貼り替えて、周波数チェンジの模擬をしているようです。
これ自体はとてもいいアイデアだと思いますが、この付箋を大量に私のクローゼットスペースに落として放置してくるので本当にやめて欲しいです。

実はこのアイデアはS学生が、他学生からアイデアを拝借したもの。こちらが本家、T学生の紙レーター。なんと言うか、付箋の貼り方1つでも性格が現れるものですね(決して同部屋のS学生を貶していません)

③イメージフライト…?

令和の時代において、イメージフライトは2人でも出来ます‼️大乱闘ス○ッシュブラザーズの文字が見えたのは気の所為です。2人を見つめるのが担当教官だという事実も、きっと気の所為です。



将来はこの10,000という数字が、フライトタイムになる事を願って今日も頭の中で我々は空を飛びます✈️
いかがだったでしょうか。皆様の参考になったような、新たな誤解を生んだようなイメフラ紹介となりましたが、少しでも私達の日常が伝われば幸いです😌また、目を瞑りながら手を動かしてブツブツ言ってる人を見かけたら、「あの人もイメフラしてるのかな?」と温かく見守ってくださると嬉しいです(泣)

それではまたその内お会いしましょう、はちよんブログでした🙏