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Civil Aviation College

Archive for 6月 12th, 2025

【70-Ⅱ✌】北海道から夏のおたより

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こんにちは!帯広フライト過程もラストスパートに入っている木口学生です。

早いものですね~、ついこの前極寒の北海道にやって来たと思ったら、もう審査が目前です😲

毎日の訓練、週末のつかの間の休息、全てをがむしゃらに取り組んでいたら時の流れは異様に早く感じるようです…

ということで、今回は我々ゼロニーが見てきた、北海道の季節とともに移り替わる景色とフライト訓練についてお届けします!

【入寮したての2月、神秘的な雪原】

早速ご覧いただいたのは我々が北海道に降り立った時の十勝平野の雪景色です。あまりに美しく、本州で生まれ育った私には感動の嵐だったこと覚えています❄

沖縄出身の学生がどれだけはしゃいでいたことか!😊

我々にとってはこの景色が4月終わりまで続いた訳ですが、5月に入り十勝平野の雪化粧が溶けて無くなった後に気づくのです。フライト訓練において雪景色がどれだけありがたい存在だったのかを。

【5月上旬、露出した広大な土壌】

ゴールデンウイークが明けた時には、これ以上ないという程積もっていた雪はどこへやら。これぞ北海道と言わんばかりの広大な畑が姿を現しました!

これまたTHE北海道な景色を目の当たりに感動していたのもつかの間、ゼロニーは新たな困難に直面します。

「見えていた物標が見えない」

そうなんです、それまで雪で背景が白かったことで際立って見えていた防風林や鉄塔などの目標が、土の中に溶け込んで一気に見つけづらくなってしまうのです💦

雪解け後初めてのフライトでは操縦に集中していたにもかかわらず、思わず景色を二度見しましたよ。離陸後最初の旋回のタイミングの目標にしていた鉄塔が無くなっているので。昨日まであったのに。しょうがないので次のフライトからは、比較的見えやすい道からの位置関係で鉄塔を探すようにしました...笑

「気流が悪すぎる」

そして、土が露出すると低い高度帯の気流が悪くなるんです。日射によって暖められた土はそこら中で上昇気流を作り出します。この上を飛ぶと、我々が乗っているような小さな飛行機は揺れる揺れる...

またふと気づくと「やべ、高度100ft(約30m)も上がってるじゃん💦」なんてことは日常茶飯事。この上昇気流にも瞬時に対応して、高度をずらさないようにコントロールできるよう精進しております...

【6月、視界いっぱい作物で埋め尽くされた畑】

そして雪解けから農家さんがトラクターで広大な畑を耕している様子を拝見しているうちに、厄介な悪気流をもたらしていた土壌はあっという間に緑で覆われ、見事に気流も落ち着いてきているのです。

と言いながらも、実際は日中20度台後半まで上がる気温で大気の対流が活発になるので、何にせよ気流に揺らされながら訓練する状況はあまり変わらないですが...😢

私事ですが、最近ふとセミの音を耳にし、北海道にも夏が訪れたことを知らされました。と同時に、この4ヵ月で表情豊かな景色を見せてくれた十勝平野を前に、残り1ヵ月程で帯広での訓練が終わってしまうことに名残惜しさを感じます。

【丘珠空港への往復フライトを終え無事生還…!!】

最後は、訓練終わりに見せてくれたゼロニーのとびっきりの笑顔で締めたいと思います!残り少ない帯広での訓練時間、少しでも有意義なものに出来るように全力で飛びきります!!

それではまた👋

Written by 70II

6月 12th, 2025 at 11:13 pm

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