きっと空へいく

Civil Aviation College

Archive for 3月 16th, 2023

[68-Ⅲ🐝🐝🐝] サイカイ

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長かった冬が終わり、桜も咲き始め、気がつくと、はや3月中旬。卒業による別れや入学による出会いの交差点に立っている読者の方々もいることでしょう。

私たち68回生Ⅲ期も昨年の6月から約10ヶ月の待機期間をまもなく終え、久しぶりに同期と“再会”し、航大でのカリキュラムが“再開”します。
そう‼︎ 真のパイロットへの登竜門、帯広でのフライトが始まるのです。

改めまして、大変ご無沙汰しておりました、朝ドラのおかげでバイト先で航大について伝えやすくなって嬉しい、阿部学生です。
私たち8-Ⅲは3/1から正式に帯広フライト課程へ入校となり、今はそれぞれの家からオンライン授業を受けています。これからは週に数回のオンライン授業を約1ヶ月強受けたのち、8-Ⅲの27人は約半分ずつに別れ、来月2回に分けて帯広キャンパスへ向かいます。そして現地でしかできない講義を数日間受けた後、帯広の空へ飛び立つのです。

オンライン授業では、帯広の地形特性や操縦方法などを習っているのですが、まだ帯広の地も踏んだことも、鳥のように空を飛んだこともないので、敢えて勉強関係は触れず、今回は先輩方が取り上げていないであろう『待機期間』について話したいと思います。

このブログの読者は航大について何でも知っているとは思いますが、一応そもそも待機期間とは?からスタートしたいと思います。
私たちは航大へ入ると、宮崎座学課程→帯広フライト課程→宮崎フライト課程→仙台フライト課程→卒業・入社 という流れを歩みます。宮崎の座学課程は教室で授業を受けるので、雨の日でも風の日でもシラバス通りに進めることができます。また仙台フライト課程も計器飛行という、外が雨や雲で視界が悪くても計器を見て飛ぶやり方ができるので、同様にシラバスに近い形で飛ぶことができます。
しかし、帯広フライト課程と宮崎フライト課程では、操縦練習のために有視界飛行という地上や地形を参考にして飛ぶやり方を行うので、雨が降って視程が悪かったり、雲が垂れ込んでいて訓練中に雲に入ってしまう状況だとフライトをすることができません。(また横風などの風の制限も存在します)
そのため、梅雨や濃霧(海霧)が発生する季節は長期間飛べないことも多々あります。また震災やコロナで訓練がストップになったことなど様々な要因も影響しているようです。このような理由から2つのフライト課程はシラバス通りに進まなくなっています。
そうなると宮崎座学課程を予定通りに終えた後、遅れている帯広フライト課程にそのまま入れないので、自宅待機をすることで調整しています。(学校のシラバス自体もオンライン授業を取り入れたり、フライトシミュレータによる訓練を増やしたり、カリキュラムを変えたりなど対策が進んでいます)

しかし、この待機期間という存在は悪いものでもないのです。
航大生に『待機期間何をしていたの?』と聞くとほぼ全員が口を揃えて『バイトをしてお金を貯めた』と答えるでしょう。課程中は寮生活ですが、授業料以外にも週末の食費や遊び代、教材費、光熱費など多くの費用がかかります。そのまま課程移動をしてしまうと金欠になってしまいますが、課程間でお金を稼げると少しは豪勢な生活ができそうです。
また航大は大学2年次から受験をできるので、入学時点では大学を休学している人もいます。そのため待機期間中に授業を受けて、大学を卒業する人もいます。また趣味に没頭している人も多いです。
では8-Ⅲはどんな生活をしていたのでしょうか?少し紹介しようと思います。

将来のために業界研究へ出かけたり
なぜか飛行機免許より前に船舶免許を持っている人がいて、クルージングをしたり
我らが委員長はいぶすき菜の花マラソンへ参加したり
彼は学生のように飲み明かしたり
アメリカを横断するという青春の1ページを過ごしたり
某学科試験の○時間前まで、知識を入れずにお酒を入れて陽気だったり
彼女とドライブのため帯広での移動のためにマイカーを購入したり

どうです?なんだかんだで満喫しています‼︎

そうそう忘れてはいけません、帯広フライト課程へ向けて充実した勉強ができるのも大きなメリットでしょう。朝ドラでも舞ちゃんが、『Circuit breakers All in, Parking brake Set…』と機内でやっていたと思いますが、数百ページにも及ぶ訓練要領を始めとする様々な資料を暗記して、どんな状況でもすぐ出てくるようにします。でも僕らは待機期間の1年近く勉強したので、教官から何を聞かれても全て答えられるでしょう 少しはできるようになっています。

8-Ⅲの過ごしてきた約10ヶ月を伝えることができたでしょうか?
次の更新の時は帯広キャンパスに移動していることと思います。また航大の楽しさを伝えていこうと思うので、今後ともよろしくお願いします。

最後に、“再開”した航大のカリキュラムで歴代“最下位”にならないように、8-Ⅲみんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います‼︎

Written by 68III

3月 16th, 2023 at 8:53 pm