【70-Ⅱ✌】ゼロニー全員1st SOLO達成🔥
こんにちは!ゼロニーブログ担当の木口学生です!
ここ数ヶ月の間我々ゼロニーが何をしていたかというと…
ブログのタイトルにある通り、「1st SOLO全員達成」に向け必死に訓練をしておりました💦
ということで今回は、航大生が帯広過程で迎える最初の試練「1st SOLO」についてのお話をお届けします!
まず1st SOLOはその名の通り、初めてSOLO(1人きり)でフライトをし無事に帰ってくる訓練です。具体的な経路は場周経路(空港の周りの四角く決まった経路)を1周するもので、飛行時間としては僅か7分ほどです。

これだけ聞くと簡単そうに思えるかもしれませんが、この7分間には離陸・上昇・巡航・旋回・降下・着陸とフライト技術の基礎が凝縮されており、かつ短時間でやらなければならない手順も多く、とにかく「忙しい」訓練なのです!
おまけに機内には、今まではミスをしたり手順を飛ばしてしまったりした時に指摘をしてくれた教官や班の同期もいません。ATC(管制)の聞き逃しは管制指示違反や事故、手順飛ばしは重大なアクシデントに繋がる状況で、「SOLO FLIGHT」には安全に関する最終責任者”機長”として空を飛ぶという意味合いがあるんです。
どうですか、1st SOLOが単なる「1人で空を飛ぶ」だけの訓練ではないことが分かっていただけたでしょうか…?
帯広分校では入寮後まず1st SOLOを達成する為に訓練を行っていく訳ですが…初めて場周経路を何周もするTGL(タッチアンドゴー)訓練を行った際の絶望は今も鮮明に覚えています(笑)
まずはATCなんか聞こえたもんじゃないんです。飛行機の姿勢を止めること、旋回の指標となる地上物標を探すこと、飛行中各フェーズでやるべき手順をすることで一杯一杯になるので、Towerに自分が呼び込まれているのにも気づかないところから始まりました💦
少しマニアックな話になりますが、個人的に難しいと感じる瞬間は、旋回中です。外から見るとただ針路を変えるために旋回しているだけに見えますが、場周経路における旋回中は「ATC(Towerへ位置通報+次の指示の復唱)」、「次のコースの目標となる物標の目視」、「飛行機の姿勢の保持と調整」の3つを同時に行います。
どれかに集中するとどれかが疎かになりがちで、ATCに頭が持っていかれると気づかぬうちにピッチが下がり高度を損失してしまうことは日常茶飯事。毎日の訓練で苦手を反復練習し、いかに「当たり前にできることを増やしていくか」が上達のカギな気がします…
訓練の中で各個人が持つ苦手を克服していくのですが、学生によって上空での風への対処、ファイナルアプローチでのセンターラインへ乗った状態のキープ、着陸時のフレアなど悩みは様々です。ここで頼りになるのが同期からのアドバイスなんです…!
自分の苦手としていることを上手くこなす同期に相談すると、「もうちょっとこうしてみたら?」と自分1人では思いつかなかった視点を貰えることもしばしば。これこそ回期として助け合いながら訓練を進めていく意義ですね😊
そしてとうとう1st SOLO!隣に教官がいない不思議な光景横目に、一つ一つ確実に手順をこなし、いつも以上に集中しATCを聴取しながら…空へと飛びあがった瞬間の興奮は何にも代えがたいものでした。
「1人で飛んでるよ…」なんて呟いてしまった恥ずかしい話はここだけの秘密です…(笑)

このブログを読んでくれている後輩や、これからパイロットを目指す方のためにも、感想はここまでにしておきます。詳細は自分の目で確かめて欲しい!!(笑)
そんなこんなで、我々ゼロニーは無事、全員1st SOLOを達成し念願のウィングマークを手に入れることが出来ましたー!!嬉しい!カッコいい!!パイロットの仲間入りをしたのではないかと勘違いをしてしまいそうです…(笑)

また恒例行事の風呂投げも全員済ませてっと…(笑)
お祝いモードもつかの間、ゼロニーは次のフェーズに移り新たな訓練が始まります。ですが1st SOLOで見た景色や記憶、みんなで乗り越えた経験は一生忘れることはないでしょう。

一皮剥けたゼロニーはウィングマークを胸に、エアラインパイロットを目指して今日も訓練に向かいます。
